2015/06/22

The First Day of Summer

 
 
夏至 the summer solstice 【ソルスタス】

solstice の sol は sun で「太陽」,stice は stayingで「とどまっていること」という意味がある。つまり,「太陽がとどまっている日」。
 
この日,正午頃の自分の影を見ると,一年で一番小さくなっている。影は動かずじっとしているように見えるはずだ。
 
 
夏至は,夏の始まりの日である。

北半球では季節は逆さまだから,今日は冬至。冬の始まりの日でもある。
 
国によって季節の始まりの日はさまざまである。
 
アメリカ (や日本)では,春は春分 the vernal [spring] equinox (3月21日頃),夏は夏至 the summer solstice (6月22日頃),秋は秋分 the autumn(al) equinox (9月23日頃),冬は冬至 the winter solstice (12月22日頃)に始まる。

equinox (昼夜平分時,分点)の equi は「等しい」,nox は「夜」という意味がある。この季節区分は,辞書には載っていないが,天文学的な季節 astronomical seasons と言ってよいかもしれない。 
 
一方,イギリス,アイルランド,デンマークでは,春は3月1日,夏は6月1日,秋は9月1日,冬は12月1日に始まるという。南半球のオーストラリアでは,春秋・夏冬が逆になる。こちらは気象学的な季節 meteorological seasons 区分ということになるか。
 
日本には,別に「暦(こよみ)上の季節」 season according to the calender がある。春は立春 the first day of spring (2月4日頃),夏は立夏 the first day of summer (5月6日頃),秋は立秋 the first day of autumn (8月8日頃),冬は立冬 the first day of winter (11月8日頃)である。
 
二十四節気は,四季をさらに六つずつに分けたもので,江戸時代に中国から伝わり,その後,日本の気候・風土に合わせて,雑節が加えられ,旧暦が完成された。
 
雑節には,節分,彼岸,土用,八十八夜,入梅 などがある。
 
世界でも稀なほど,日本人の季節感というものは,豊かで繊細だということが分かる。こういう感覚はこれからも大切にしていきたいものだと,潮風に吹かれながらつれづれに思った次第である。おわり。