2017/04/28

今 このときを

 
等位接続詞の重要性については 中学1年生の教科書から一貫して,塾生の皆さんには意識するようにしてもらっています。なにげなく読み過ごしてしまう箇所も 正確に読み解こうとすれば いろいろな問題点が浮かび上がってきます。
 
目を丸くしながらも 楽しそうに学んでいる人もいれば,中には 必要以上に悲観的に難しい表情を浮かべてしまう人もいます。
 
学習段階においては 英文読解の「深イイ話」を存分に楽しめることも 学力がついてきている証のひとつ。
 
学び続ける限り,今このときが 一番愉しく面白いときなのです。なぜなら 英語が読めるようになればなるほど,別の愉しさと引き換えに,読解そのもの面白みは失われてきてしまうからです。
 
ですから 今この楽しいときを 一生懸命に楽しく 学んでいってもらいたいと思うのです。
 

2017/04/27

RUN TO FINISH 2017

On a treadmill
approx. time: 60:00 / distance 7.0 km / pace setting 8:00 min/km
music: The Concert In Central Park by Simon & Garfunkel
 
 

2017/04/12

サクラソウ

 
 
 
 
 

浅田真央 引退

引退の発表をうけて,ソチ五輪での悪夢のようなショートプログラムと 翌日のフリーの演技が繰り返しテレビで放映されていましたが,特にフリーの演技を終えたあとの‟真央ちゃん”の表情が,映し出されるたびに,,,たまらなくなりますよね。

ソチから1か月後の3月,今日の会見では「最後になるのかなという気持ちで臨んだ」と言っていましたが,さいたまスーパーアリーナで行われた世界選手権で,ショートプログラム 「世界歴代最高得点」をマークしてしまって!?「真央ちゃん」らしい,すごいところを見せつけてくれました。

翌月4月,「世界歴代最高得点」のギネス認定式も行われたアイスショーを代々木第一体育館で見る機会に恵まれ,シーズン終えて他の選手やプロスケーターたちと本当に楽しそうに伸びやかに演技している姿が今でも印象に残っています。今思うと「真央ちゃん」絶頂期だったのかもしれません。

ソチ五輪の前年にはシーズン後の引退を一度は明言していましたが,5月の会見で進退を尋ねられ「ハーフハーフ」と答えて1年間の休養に入り,そして復帰後のこの2シーズンを終え,引退を迎えた今日,「気持ちも身体も気力も全部出し切って,挑戦して後悔はないです」と笑顔ではなしてくれました。

前向きな気持ち持つ中で大事にしてきたことは?という記者の質問に,

‟1日1日,何かこれっていう目標を持って,その目標を達成するという強い気持ちでずっとやってきました。” 

本当にお疲れさまでした。


2017/04/06

基本例文566

浦和英語塾では,初級英語以降の副教材として『チャート式基礎からの新々総合英語』(数研出版)を使っています。各文法項目について覚えておくべき表現を含む例文「基本例文566」の音声CDも付属しています。
 
塾生の皆さんにもっともっと活用してもらえるように,「基本例文566」を小冊子としてまとめてみました。編集時間は18,765分とありました。げーっ
 
英文法書の例文を音読して,英語の実力をつけたことでも知られる國弘正雄先生は,「英語の話し方」(サイマル出版会,1970,絶版)の中で,文法書の上手な使いかたとして次のように述べていますので,参考にしてください。
 
概して文法書にのせられている例文の多くは,われわれが英語の能力を身につけるうえに大いに有効です。というのは,これらの例文の大半は,なにか一つの重要なポイントをもった,いわば英語のエッセンスだからです。たた漫然と英語を多読するのも結構ですが,英語の精髄を含んだ短文を身につけることは,もっと有効かもしれません。とにかく一つ一つが一騎当千のつわものばかりなのですから。
そして,これらの例文を覚えるにあたっては,できるだけ朗読しましょう。(中略)とにかく声に出してくりかえし読んでほしいいのです。そうすれば英語のエッセンスが,自然とみなさんの体内に蓄積されていくにちがいありません。 

 
春休みを利用して北海道に行ってきた塾生からのおみやげです。プリント教材を持参して毎日音読していたと言う彼女の昨日の発表は,いつにも増してスラスラ感バツグンでした。ありがとう。
 
他の塾生とシェアさせてもらいます!


2017/04/05

加川良が死んだ

急性白血病のため昨年12月から入院していたという加川良が今朝,息を引き取りました。享年69歳。
 
岡林信康や高田渡などの影響を受け,吉田拓郎か加川良か,などと言われたこともある,いわば日本のフォークの先駆け的存在でした。

 
彼の代表作「教訓Ⅰ」は,ベトナム戦争のさ中,反戦フォーク・プロテストソング全盛の1971年(戦後26年目)に発売されました。
 
 
詩はいかにも軟弱で臆病者の言葉に聞こえるかもしれませんが,この歌にはプロテストソングとして強いメッセージがあります。僕は以前からこの曲を戦前教育のアンチテーゼとして聞いていました。
 
日本は終戦までの約60年もの長きにわたり「教育勅語」を基本方針として教育が行われてきました。「主権在君」,「国に何かあれば一身を捧げて皇室国家のためにつくせ!」という教えでした。
 
ちょうど,大石先生と子どもたちのふれあいを通して,戦争の悲惨さを描いた「二十四の瞳」の中の時代と重なります。
 
戦後,日本国憲法の下,「主権在民」の世になり,新しい教育基本法・学校教育法が施行されました。しかし,60年という3世代にもわたる歳月は,急に考え方を変えることになったと言われても,なかなかそういうわけにはいかない時代の長さと重みがあります。
 
学校現場もずいぶん混乱していたようです。なにしろ額に収められた教育勅語が書かれている紙を,神としてずっと崇めてきたわけですから。処分した学校もあれば,大切に保管していた学校もあったそうです。
 
ですから1948年,衆議院では「教育勅語等排除に関する決議」を,参議院では「教育勅語等の失効確認に関する決議」をあらためて行なう必要があったわけです。
 
戦後19年目に生まれた僕はいたって保守的な人間です。日本の伝統文化や戦後70余年にわたって守ってきた現体制を保守し,次の世代にバトンを手渡していきたいと思っています。
 
一部の復古主義の政治家や物言えぬ保身主義の政治家を注視していく責任と義務があると思っています。これ以上天皇陛下を政治利用しないでいただきたい。
 
加川良は死んだ。だけど彼の歌は死んでほしくない。「歴史」になるにはまだ生乾きの教育勅語のアンチテーゼとして,これからも歌い継がれていってほしいと願っています。謹んでご冥福をお祈りします。
 
 
(追記)中学で必修の武道種目の1つに「銃剣道」を中学学習指導要領に追加するという旨の告示が3月31日になされました。これで日本武道協議会に加盟する団体の9種目がすべて揃ったことになります。
 
全日本銃剣道連盟には約4万人が登録し,そのうち9割が自衛官が占めています。銃剣道という競技そのものは結構なことだとは思いますが,今,中学の学習指導要領に加えるということが,はてして望ましいことなのかどうか疑問に思います。