2024/10/12

2024 Nobel Peace Prize






日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)
"核兵器のない世界を実現するための努力と、
目撃証言を通じて、核兵器が二度と
使われてはならないことを示したことに対して"

【一口メモ】

free of/from ~:(望ましくないもの)のない
❑ 形容詞に修飾語がついている場合は、名詞を後ろから修飾します。a world ← free of nuclear weapons(核兵器のない → 世界)。cf. a bento available at train stations(Program 3, Sunshine 3)


2024/10/11

the individual mind and spirit of a man


人類は創造力をもった唯一の種であるが、人類のもつ創造の手段は、個人の独自の精神と気魄だけである。ふたりの協力によって物が創造されたためしはない。 ...  ひとたび創造の奇跡が起これば、集団はこれを組織だて、拡大することはできるが、集団がなにかを創造することはけっしてない。尊いのは個々の人間の独自の精神である。

Our species is the only creative species, and it has only one creative instrument, the individual mind and spirit of a man. Nothing was ever created by two men.  ...  Once the miracle of creation has taken place, the group can build and extend it, but the group never invents anything. The preciousness lies in the lonely mind of a man.

原仙作 「英文標準問題精講」より
#教養レベル 主教材
  

2024/10/10

2024/10/09

知に働けば

 
 山路を登りながら、こう考えた。

 知に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

 住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画が出来る。

 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向こう三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。

 越すことの成らぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容(くつろげ)て、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。

 

速音読チャレンジ
夏目漱石「草枕」冒頭より



2024/10/08

寒露

= Cold Dew
今日から二十四節気の「寒露」



divide A into B:Aを分割してBにする
white dew:白露(二十四節気 2024/9/7〜9/21)
autumn crpos:秋の作物
ripe:食べ頃、熟した


2024/10/07

雨ニモマケズ

岩手県魅力発信PR動画




雨ニモマケズ
宮沢賢治


雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシズカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンヂョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテ コハガラナクテモイゝトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ




2024/10/06

学習のヒント


『言葉の裏にある思想を理解するには、背景に、ある程度の教養をもっていなくてはいけない。その教養は小学校時代から始まる。国語、算数、理科、社会、どんな学科にも興味を持っていた者は幸いである。ラジオ、スポーツ、映画、演劇、美術などに興味を持っていた者は幸いである。

特に、新聞、雑誌、小説、論文、随筆などを熱心に読んできた者は、外国語の学習の資格をじゅうぶん備えている、と言ってよい。国語が本当にわかっていることは外国語を半分理解していることであると言っても過言ではない。個々の教養は英語の学習を能率的にする。

しかし、高校上級にあっては、もはや教養目標の余分の読書はできない。各科目の学習に際して、詰めこみ、丸暗記をねらわず、真に理解し,自分自身の知識として消化することによって、それに代用させるよりしかたがない。

知るを知るとし、知らざるを知らずとせよ、これ知るなり。すなわち、わからないことは一応わからないこととして、わかっていることと区別する。これが真の意味での「教養」でもあり、本当の真理探究の態度でもある。そして、真の能率を高めることになるのである。』

柴田徹士『英文解釈の技術』(1960)より