2013/02/08

いがちゃん

中学のときの友人から,きのう夜電話があった。仕事終わりに軽く一杯?と誘ってくれた。文雄だから「ふみ」と呼んでいるその友人は,ここ数年来,たまに電話をくれるありがたい存在です。

もうひとり,「いがちゃん」を連れてくるという。五十嵐だから「いがちゃん」。いがちゃんとは中学卒業以来の再会になる。

中2の夏,いがちゃんとは,共通の友人の母親の実家がある新潟・柏崎まで,少年3人で列車の旅をしたことがある。

駅弁と一緒に買って窓際に置いた「お茶」の向こうに見える車窓を流れる夏の田舎の田園風景,二人のうちのどちらかが隠し持っていた「峰」,柏崎の田んぼ脇の勢いよく溢れる冷たい井戸水に冷やされるスイカとキュウリ。今でも鮮明に記憶に残る。

井上陽水の「少年時代」を聴いたり歌ったりするたびに,頭の隅に,あの34年前の光景が広がっていた。

ところが,いがちゃん。全然覚えてないって言うの。 ありえへん。

あれは幻だったのか。

いや,そうではない。それは,いがちゃんがもう...「おじいちゃん」だからだ。

うれしそうに,1歳になる,めっちゃかわいい孫の女の子の写真を見せてくれた。これまた,ありえへん(笑)。 スバラシイ。

ふみ,いがちゃん,また飲(や)ろうね。