新聞のテレビ欄を何気なく見ていたら、今夜「ALWAYS 三丁目の夕日’64」が放送されると知り、さっそく母に電話しました。
劇場公開された1年前、一緒に観に行こうと話していたものの、結局行かずじまいだったからです。
「へー、そうなの。じゃあ観てみる」。電話をしてよかったです。
1964年は、母が私を生んだ年。つまり、特別な年です。劇中では、東京オリンピックの女子バレー決勝戦が始まる頃、小雪が吉岡君の子どもを無事出産しました。その前日、私はこの世に生まれていました。
主演の堤真一や薬師丸ひろ子も同じ年の生まれです。きっと、特別な思いがあったのではないでしょうか。とても心に響く映画でした。涙もろくなったと感じます。
むつこ(堀北真希)が菊池先生(森山未來)を、親代わりの夫妻(堤・薬師丸)に紹介した際の 宅間先生(三浦友和)のセリフが印象的でしたので、書き留めておきます。
「今は皆が上を目指す時代です。豊かで便利な暮らしを求め、出世を願う人が多い。しかし、菊池君は違う生き方をしている。なぜかと尋ねたら、彼はこう答えた。『うれしいから』と。お金持ちになるより、人の安心する顔を見るほうが幸せだと。—— 幸せとは何でしょうね?」