2024/05/22

学習のヒント

 

君の英語号は空に舞い上がれるか?

清水かつぞー

わからない単語が一ページに十もあり,一つひとつ辞書を引く。そのあとで一生懸命にノートに日本語訳をでっちあげる。授業中に教師が言う訳を参考にして,自分の訳を訂正する。文法的な説明その他も全てノートする。家に帰って,少し復習して,それでおしまい。次の週も同じように予習して,同じように授業を受ける。

もし君が英文解釈でこのような勉強法をしていたら,残念ながら,長文を何題やろうが,何年勉強しようが、あまり実力はつかないだろう。残酷な話だが本当だ(もちろん,全然無駄とは言わない)。

それはちょうど,飛行場の滑走路をグルグル回っているジェット機のようなものだ。地面を滑走し続けるだけで,空に舞い上がることは永遠にない。
あの大きなジェット機がわずか三千メートル足らずの滑走路でどうして見事に空に舞い上がれるか,君は考えたことがあるか?原理は簡単である。脇目もふらず,まっすぐにスピードを上げて,離陸直前には時速が三百キロ以上に達するからだ。そう,ジェット機が空に飛び立つには,それなりに必要なスピードというものがあるのだ。

英語の場合もまったく事情は同じである。勉強を続けていくうちに,だんだん加速度がついてきて,どこかで飛躍がなければ,すこしも面白くないではないか。君はそうは思わないか?君は加速度を生みだすものの秘密を知りたくないか?私は自分の経験からはっきりとそれを知っている。これは本来ならば大極秘伝で,簡単に教えるのは惜しい気もするが,今日は気分がよいから,サービスしちゃおう。

それは「スラスラ感」なのである。「この英文はスラスラわかるぞ!」という感じなのである。そうなのだ。英文解釈の勉強とは,スラスラわかる英文を一つずつ作り上げていくことなのだ

もちろん最初からスラスラわかるはずがない。辞書を引いてもよい。構文の理解も必要だろう。やりたければ日本に訳してもよい。しかし,それで一丁終わりとしたら,ラーメン屋に入って,待つことしばし,やっとラーメンが出てきたのに,匂いを嗅ぎ,おつゆを一杯飲み,お金を払って出てくるようなものだ。

ところが,悲しいことに,ほとんどの人の英語の勉強はこのラーメンの「おつゆ一杯」だ。頭でなんとかうすぼんやりわかったくらいで一丁あがりと錯覚する。そこからさらに一歩突っ込んで「スラスラ感」の獲得まで進もうという人はまれだ。

「スラスラ感」を味わうためには,地道に音読を繰り返すという復習が欠かせない。ほとんどの生徒がそこを逃げようとする。いや,そのことに気づきもしない。教師もその点をしつこく言わない。復習は各自がやることが建前なのだ。繰り返すが,うわべの勉強を何題やっても君の英語号が空に飛び立つことはない。ところが,たった三題の長文でも,君が日本語を読むときの「スラスラ感」の半分くらいを,英語でも感じられれば,飛躍の可能性が生まれてくる。最初から量を焦ってはいけない。「スラスラ感」さえ獲得すれば,量はあとから,あっという間についてくる

大学入試の長文読解は,最高レベルの生徒でも,せいぜい百題だ。本当に百題スラスラ読めるようになると,もう入試の英文は読みたくなくなるのだ。世の中にはもっとうんと面白い読み物がたくさんある。細切れ英文に百題以上付き合う義理はない。もちろん,私は入試の英文をたくさん読む。しかし,それは商売で,お金がもらえるからだ。おわかりだろうか。

よろしいか,最初の十題がスラスラ読めるようになるのに二百時間かかったからといって,その十倍の百題をスラスラ読めるようになるのに同じ十倍の二千時間かかるということはないのだ。

最初の一題は本当に涙が出るほどつらい。しかし,そこは覚悟を決めてクタクタになるほど復習したまえ。具体的には,テープを何十回と聞き,手で書いて単語を覚え,音読を繰り返す。文の構造が不明の所は教師にどんどん質問する。スラスラ感を追及する者の進歩は等比級数的である。二題目,三題目とだんだん楽になる。十題やりとげた人は,はっきりと,自分が正しい方向に進んでいるのを自覚できる。三十題やりとげた人は,ひょっとしたら,残り七十題は,一日二時間,一か月で終わってしまうかもしれない。Believe me. (太字は原文ママ)


これは,故 清水かつぞー先生が駿台予備学校での講師時代に生徒に配っていたエッセーです。國広正雄『國広流 英語の話し方』(1999) にも収録されています。『英単語ピーナッツほどおいしいものはない』(南雲堂)の著者でもあります。


 

2024/05/21

ちがう言葉を学ぶ。ちがう考え方を,学ぶ。


たくさんの単語を覚えて,
構文を読み解いて,
長文を解釈できるようになる。

その道のりは,考えるチカラで乗り越えていく。

英語を学ぶことは,
日本語にはない考え方を,
学ぶことでもあるから。

ちがう考え方で表現されている。
ちがう考え方で読み解いていく。

センスや,感覚だけではなく,考えること。
考え方のちがいを理解することで,
英語をしっかり身につけていこう。


チャート式 基礎からの新々総合英語
巻頭の言葉より一部抜粋


2024/05/20

「省略」について

【板書メモ】

People go to seeing-offs as to a party or a show.

『青チャート』(♠361-363)では「文の前後関係から、文意の理解に支障をきたさない場合は、語句の繰り返しを避けるために既出語句を省略したり、なくても誤解を生じることのない要素を省略して文を簡潔にすることが多い」とし、既出後の省略として、名詞の省略動詞の省略補語の省略を挙げていますが、ここではもうひとつ、『英文法解説』を参考に、「主語+動詞」の省略を考えてみるとよいでしょう。

(1) In science we deal with physical matters; in religion spiritual.

→ In science we deal with physical matters; in religion (we deal with)  spiritual (matters).
(科学では物質の問題を扱い、宗教では精神の問題を扱う)

(2) His comment made Peter happy, but Carol angry.

→ His comment made Peter happybut (it madeCarol angry.
(彼の批評でピーターは喜んだが、キャロルは怒った)

People go to seeing-offs as go to a party or a show.

→ People go to seeing-offs as (they goto a party or a show.
(人々はパーティーかショーに出かけるように見送り行く)

*この文の難しさは as to という前置詞(~に関して)があったり、接続詞の as には上記の訳の「様態」を表す意味の他に、「時」や「理由」なども表すことがあるということにあります。いずれにしても、さまざまな可能性を考慮に入れて、やはり 文の前後関係 から判断していくということになります。

「省略」には他に、副詞節の主語+be動詞の省略、慣用表現としての省略についても確認しておくとよいでしょう。



2024/05/19

荒サイ

~ ホンダエアポート
Distance:46.2 km
Moving Time:2:31:00



Today, I cycled to Honda Airport with a friend. I usually go alone, but sometimes it’s nice to be with someone. Normally, I don’t go into a restaurant alone for lunch, but today, we went into a udon restaurant called Musashino Udon 56 and had delicious udon.

Musashino Udon 56 is right in front of the main gate of Ageo Maruyama Park. It is located near number 6 on the map above. Give it a try if you have a chance.


2024/05/18

基礎は網羅しつくされている


日本には英語を専門にしている先生が大学を含めて,たしか 七万人ぐらいいるといわれていますが,日本広しといえども,英語の専門家のなかで 中学三年までのリーダーに出てくる英語が迅速に,ある程度の正確さで 口をついて出てくる,あるいは筆から流れ出るという人は,せいぜい 五百人いるかいないかであろう,というのが私の率直な感想です。

... 中学三年までのリーダーを決して馬鹿にしてはいけません。そこには,すべて英語の基本は網羅しつくされているのです。

國弘正雄 『英語の話し方』より

#只管朗読のすすめ


2024/05/17

私たち二人には何の罪があるの?

かぐや姫「あの人の手紙」(1972)
作詞 伊勢正三  作曲 南こうせつ





2024/05/16

なんなんだ この記事は




古谷経衡さんのリプライも合わせて読んでください。





子どもたちには何の罪があるの?