2015/08/05

大学まで10年間勉強しても英語ができない理由



NHK「ニュースで英会話」で司会を務めているジャパンタイムズ元編集長の伊藤サムさんは、大学まで10年間勉強しても英語ができない理由を次のように指摘しています。

「基礎的な語句の理解があやふやで、文のパーツを組み立てる力がついていない段階で上級教材に進んでしまい、上級教材は難解で、結局、英語そのものに接した量が決定的に不足していることにある。」

そこで、伊藤サムさんが強く勧めている勉強方法は、やさしい英語をたくさん、あるいは繰り返して、聞いたり読んだり、話したり書いたりして、徐々にレベルを上げていくというものです。

「プロを目指す人には、今どんなに力があっても、初級レベルからきっちりやることをお勧めしています。

ジャパンタイムズで私が新人記者特訓を担当していたときは、英検1級を持っていても、最初は200語レベルから始めました。

実は超落ちこぼれ記者用に、中学1年レベルの入門読本(This is a pen.レベルの短文が並んでいる英米の小学生用絵本)も用意してありました。

大人にとっては退屈な内容なのですが、伸びが速い記者ほど『読んでみたら面白かった』と言っていました。」

「やさしく、たくさん」。略して「やさたく」。英語学習に迷いが生じた際に、ぜひ覚えておきたい言葉です。浦和英語塾での実践の中で心がけている言葉です。


伊藤サムさんのホームページ


2015/06/22

The First Day of Summer

 
 
夏至 the summer solstice 【ソルスタス】

solstice の sol は sun で「太陽」,stice は stayingで「とどまっていること」という意味がある。つまり,「太陽がとどまっている日」。
 
この日,正午頃の自分の影を見ると,一年で一番小さくなっている。影は動かずじっとしているように見えるはずだ。
 
 
夏至は,夏の始まりの日である。

北半球では季節は逆さまだから,今日は冬至。冬の始まりの日でもある。
 
国によって季節の始まりの日はさまざまである。
 
アメリカ (や日本)では,春は春分 the vernal [spring] equinox (3月21日頃),夏は夏至 the summer solstice (6月22日頃),秋は秋分 the autumn(al) equinox (9月23日頃),冬は冬至 the winter solstice (12月22日頃)に始まる。

equinox (昼夜平分時,分点)の equi は「等しい」,nox は「夜」という意味がある。この季節区分は,辞書には載っていないが,天文学的な季節 astronomical seasons と言ってよいかもしれない。 
 
一方,イギリス,アイルランド,デンマークでは,春は3月1日,夏は6月1日,秋は9月1日,冬は12月1日に始まるという。南半球のオーストラリアでは,春秋・夏冬が逆になる。こちらは気象学的な季節 meteorological seasons 区分ということになるか。
 
日本には,別に「暦(こよみ)上の季節」 season according to the calender がある。春は立春 the first day of spring (2月4日頃),夏は立夏 the first day of summer (5月6日頃),秋は立秋 the first day of autumn (8月8日頃),冬は立冬 the first day of winter (11月8日頃)である。
 
二十四節気は,四季をさらに六つずつに分けたもので,江戸時代に中国から伝わり,その後,日本の気候・風土に合わせて,雑節が加えられ,旧暦が完成された。
 
雑節には,節分,彼岸,土用,八十八夜,入梅 などがある。
 
世界でも稀なほど,日本人の季節感というものは,豊かで繊細だということが分かる。こういう感覚はこれからも大切にしていきたいものだと,潮風に吹かれながらつれづれに思った次第である。おわり。 
 

2015/06/21

寂聴さん,4分半のスピーチ



私は,今年,満93歳になりました。おそらく,今日たくさんの方が集まっていらっしゃいますけども,私より年上の方はいらっしゃらないじゃないかと思います。

私は,去年1年病気をいたしまして,ずっと,ほとんど寝たきりでした。そして,それが完全に治ったわけではありません。けれども,いろいろ,寝ていまして,考えましたけれども,最近のこの状態は,寝ていられないほど,私の心を痛めました。

それで,どうせ,病気で死ぬか,あるいは,ここへ来て,怪我をして死ぬか,分かりませんけれども,どうせ死ぬならば,こちらへ来て,一言でも皆さんにご挨拶をして,「このままではだめだよ。日本は本当に怖いことになっているぞ」ということを申し上げて,死にたいと思いました。

今度来ましたのは,私はどこにも属しておりません。誰にも話しておりません。ただ自分一人でやって来ました。ですから,もしも,私が怪我をしたり,あるいは,何かの拍子で死んだりしても,それは,あくまでも自己責任でございます。

そういう気持ちで来ました。だから,怖いものなしです。だから,何でも言っていいと思って参りました。

私は,1922年,大正11年の生まれですから,戦争の真っ只中に青春を過ごしました。それで,前の戦争が,実にもうひどくって大変かということを身にしみて感じております。

私は,終戦中は北京に暮らしましたから,終戦は北京で迎えました。いかにその時に日本人が北京で威張ってたかということも見ております。

ですから,負けたと言ったときは,殺されると思いました。しかし,怖くって,こわごわ門を開いてみますと,向かいの??,??というのは路地ですね,??の壁に,たくさん,そういう,赤い××がべたべた貼ってありまして,そこに書いてある言葉は,「悪を迎えるに毒を持って(制)す」という中国言葉でした。

その時に,私は,あーこういう国と戦争をして負けるのが当然だと思いました。あとで帰るまで,中国人からはひどい目にあったことはありません。しかし,日本は本当に中国でひどいことをしておりました。

そういうことを全部見ておりますので,引き上げの苦労も,ものとも思いませんでした。それで,帰ってきたら,ふるさとの徳島は焼け野原でした。

そこから考えたことは,私は,それまでの教育で,この戦争は天皇陛下のため,あるいは,日本の将来のため,あるいは,東洋平和のため,というふうに教えられておりますが,戦争に,いい戦争というのは絶対にありません。

戦争はすべて人殺しです。殺さなければ殺されます。そんなことは,人間の一番悪いことです。ですから,そういうことを二度と起こしてはならない。

しかし,最近の日本の状況を見ておりますと,なんだか怖い戦争に,どんどん近づいていくような気がいたします。

ですから,せめて死ぬ前に,ここへ来て,皆さんに,そういう気持ちを伝えたいと思って参りました。

だから,どうか,皆さんは,ここに集まった方は,私と同じような気持ちだと思いますけれども,その気持ちを他の人たちにも伝えてですね,特に,若い人たちに伝えてですね,若い人の将来が幸せになるような方向に進んでほしいと思います。

もう時間がこれくらいですから,もうこれ以上話しません。どうもありがとうございました。ありがとうございました。


聞き取れないところが2ヶ所ありました。ご教示いただければ幸いです。最後までお読みいただき有難うございました。