2016/05/12

40周年記念コンサート『松山千春の系譜』

東京国際フォーラム 
隣の人も,前の人も,左斜めの人も,みんな泣いていた。
 


2016/04/19

「銀河鉄道の夜」の中の 烏瓜(カラスウリ)

烏瓜 (カラスウリ)

二,活版所

それはこんやの星祭りに青いあかりをこしらえて川へ流す烏瓜を取りに行く相談らしかったのです。

They were no doubt meeting to discuss how to get the big snake gourds they needed to put lights into and float down the river for the star festival that night.

三,家

今夜はみんな烏瓜のあかりを川へながしに行くんだって。

Tonight everybody's going to make lanterns out of snake gourds and float them down the river.

四,ケンタウルス祭りの夜

「ザネリ,烏瓜ながしに行くの。」 ジョバンニがまだそう云ってしまわないうちに,「ジョバンニ,お父さんから,らっこの上着が来るよ。」 その子が投げつけるようにうしろから叫びました。

Giovanni wanted to say, ‘Zanelli, are you going to the river to float gourds?’  But before he could get the words out, Zanelli yelled nastily from behind, ‘Giovanni’s getting an otter coat from his father!’

十字になった町のかどを,まがろうとしましたら,向こうの橋へ行く方の雑貨店の前で,黒い影やぼんやり白いシャツが入り乱れて,六七人の生徒らが,口笛を吹いたり笑ったりして,めいめい烏瓜の燈火を持ってやってくるのを見ました。

When Giovanni was about to turn the corner into town he noticed six or seven boys in front of the grocer’s on the road to the bridge.  Their black shapes mingled strangely with their dimly glowing white shirts. They were each carrying a lighted gourd lantern, whistling and laughing.

五,天気輪の柱

草の中には,ぴかぴか青光りを出す小さな虫もいて,ある葉は青くすかし出され,ジョバンニは,さっきみんなの持って行った烏瓜のあかりのようだとも思いました。

There were tiny insects gleaming blue amid the bushes, rendering their leaves transparent blue and reminding him of the snake gourd lanterns all the children had been carrying.

九,ジョバンニの切符

向こう岸の暗いどてにも火が七つ八つうごいていました。 そのまん中をもう烏瓜のあかりもない川が,わずかに音を立てて灰いろにしずかに流れていたのでした。

Many lights were moving up and down along the water's edge, and a number of lantern flames could be seen roving the dark embankment on the opposite bank as well. Between them the river, with no lantern to illuminate it now, flowed in a single gray tranquil stream with little more than a murmur.

「ザネリがね,舟の上から烏うりのあかりを水の流れる方へおしてやろうとしたんだ。そのとき舟がゆれたもんだから水へ落っこったろう。するとカムパネルラがすぐに飛び込んだんだ。 ... 」

'Zanelli was trying to push a lantern down the river from the boat, and that's when the boat tilted and kind of dumped him into the water. Campanella dove right in after him and he pushed Zanelli back to the boat, ... '



『英語で読む 銀河鉄道の夜』(宮沢賢治作,ロジャー・パルバース訳,ちくま文庫,1996)。 烏瓜の写真は,『山渓ハンディ図鑑1 増補改訂新版 野に咲く花』(山と渓谷社,2013)」からのものです。


2016/03/21

John, Tonky, and Wanly

Many years ago, there were three wonderful elephants at the Ueno zoo. The elephants were John, Tonky, and Wanly.
 
 

Today, the three elephants rest in peace with other animals under the monument at the Ueno Zoo. (Sunshine English Course 3 Lesson 4)

2016/03/03

ディカプリオ オスカー・スピーチ

『レヴェナント:蘇えりし者』でオスカーを手にしたディカプリオ。受賞スピーチで関係者への感謝を伝えた後,気候変動に対する取り組みを訴えました。
 
And lastly I just want to say this: Making The Revenant was about man's relationship to the natural world―a world that we collectively felt in 2015 as the hottest year in recorded history.  Our production needed to move to the southern tip of this planet just to be able to find snow.

「最後に少し言いたいことがあるのですが,「レヴェナント」の映画作りを通して知ったのは,人と自然との関係でした。2015年が観測史上もっとも暑い年であったと僕らは揃って思い知ることになりました。雪を見つけるためだけに,この星の南端まで移動しなければなりませんでした。」
 
Climate change is real, it is happening right now.  It is the most urgent threat facing our entire species, and we need to work collectively together and stop procrastinating.

「気候変動は現実に,まさに今起きています。気候変動は僕たち人類に直面する最も切迫した脅威です。 問題を先送りにすることはやめて,僕ら一つになって取り組む必要があります。」
 
We need to support leaders around the world who do not speak for the big polluters―the big corporations, but who speak for all of humanity,

「僕らが必要なのは世界中の指導者の人たちを支持することです。公害をまきちらす大企業の代弁者ではなく,人類全体の側に立って発言する指導者をです。」

for the indigenous people of the world, for the billions and billions of underprivileged people who would be most affected by this, for our children’s children, and for those people out there whose voices have been drowned out by the politics of greed.

「―この世界に暮らす人たち,気候変動に一番影響を受ける何十億という恵まれない人たち,僕らの次の次の世代の子どもたち,私利私欲にまみれた政治によってその声をかき消されてきた,どこにでもいるような人たちの側に立って発言する指導者を支持していく必要があるのです。」

I thank you all for this amazing award tonight.  Let us not take this planet for granted.  I do not take tonight for granted. Thank you so very much.
 
「今夜の受賞に感謝します。この星の存在を当たり前だとは思わないで下さい。僕は今夜のことはそう思っていませんから。本当にありがとうございました。」


ディカプリオは頭の回転がこんなに早い人なんですね。溢れ出す思考を言葉で伝えようとすると,文と文の間もないくらい,これほど早口になってしまう。心から伝えようとしていることがよくわかります。

collectively は彼の口癖なのかもしれませんね。英和辞典では 「集合的に,まとめて; 集団で,共同で; 全体で」という訳語が一般的です。

 

2016/02/23

丸覚えしちゃダメだって。考えるんだよー!

塾生の一人が無事に大学に合格したという進路報告のために,わざわざ塾に赴いてくれた。

県立の中堅-進学高に入学し,入学と同時に浦和英語塾に通い始めた。運動部と他塾を掛け持ちしながら,4駅も離れたところから,本当によく3年間通ってくれたと思う。まだあどけなさが残る中3坊主が,今日はずいぶん立派に見えて感慨深い。

「天才(Genius)とは,1%のひらめき・発想(inspiration)と 99%の汗・努力 (perspiration)の人である」 という言葉がぴったりな彼だったが,当初は,99%の使い方がよくなかった。

 「丸覚えしちゃダメだって!」 「そういうやり方では,どんなに苦労して丸覚えできたとしても,どうせすぐに忘れてしまう。」 

「考えるんだよー。プロセスにこそ価値あり。」 「結果はあとからついてくる!」 

課題の意図を考えずに結果だけ求めてしまうと,せっかくの努力は報われない。

今日は,その「考える」ということを世に問おた池田晶子さんの命日だった。「哲学者」と呼ばれるより「文筆家」であることにこだわった池田さん。代表的な著書の一つに 『14歳からの哲学〜考えるための教科書』(トランスビュー)がある。

「難しいことを,難しい言葉で考える」のではなく,「当たり前のことを,当たり前だからこそ不思議なことを,平易な言葉で考える」きっかけを中高生のみならず多くの人に与え続けている現代の古典である。

哲学 philosophy という言葉は,西周(にしあまね)によって作られた翻訳語であるが,この意味においては,まさに池田さんは,知(sophy)を愛する(philo)人(er),philosopher そのものだった。


今日彼と話していてうれしく思ったのは,進路が決まったばかりなのに,知への欲求に溢れているということだ。ブラインドタッチの練習を始めたと言うし,入学予定の学科の専門書や,今日購入したというレポートの書き方についての本まで見せてくれた。

彼には用意しておいた 『海を感じなさい〜次の世代を生きる君たちへ』  を進呈した。一節音読してもらうことが恒例になっているが,彼が選んだ7という数字の章は,親や友に対する感謝を忘れずにという内容で,今の君にはぴったりだねと話しをした。(実はどの章でもぴったりと言えるような本なんだけどね。)

「また来てもいいですか?」 彼は聞いてきた。「ん?英語については,あとは繰り返し音読すれば十分じゃないか?」と言うと,「たまに話しをしに来てもいいですか?」 と返ってきた。なによりのうれしい言葉の贈り物だった。

事を成し遂げる者は愚直でなければならぬ。才走ってはうまくいかない。
by 西郷隆盛