渡辺憲司
『海を感じなさい ~ 次の世代を生きる君たちへ』(朝日新聞出版)より一部抜粋
人は,何者かによって
孤独に追いやられるのではない。
自らの意志で,孤独を選ぶのだ。
そう,君にはいま,
孤独を直視する自由がある。
その自由を謳歌せよ。
安易に群れるな。
いや,群れからは意志的に遠ざかれ。
自分も一人。
まわりにいる人間もみな一人。
誰もが孤独だからこそ,誰かを必要とする。つながりを求める。
孤独と向き合うことは,そのつながりを感じることでもある。
しかし,つながりを確かめるためには,
まず自分が一人であることと対峙することから
始めなければならない。
孤独に誇りをもつことがスタートだ。