“1冊のテキストが「分かった」からと言って、別の新しい教材をやってみる。こんな人の英語力はかわいそうなほど伸びません。
「習うより慣れろ」という言葉がありますが、私はそれでは足りないと考えています。英語は「慣れるまで習え」と声を大にして言いたいと思います。
テキストを繰り返し繰り返し声に出して読み、身体が英語に慣れるまで精進してください。”國広正雄
“1冊のテキストが「分かった」からと言って、別の新しい教材をやってみる。こんな人の英語力はかわいそうなほど伸びません。
「習うより慣れろ」という言葉がありますが、私はそれでは足りないと考えています。英語は「慣れるまで習え」と声を大にして言いたいと思います。
テキストを繰り返し繰り返し声に出して読み、身体が英語に慣れるまで精進してください。”國広正雄
"There's nothing we can do about the past 100 something games we've played. We've got to focus on what we can do now. That's all we can do,"""過去の100何試合については、私たちには何もできない。今できることに集中しなければならない。それだけが私たちにできることだ。"
「英文理解」はあくまで「音読練習」の準備段階と位置づけ、音読そのものを学習の中心に据える――そのような発想の転換が必要です。
東西南北と言えば4つの方向があり、前後左右と言っても同様である。しかし、書かれた英語の場合、前とは左のことであり、後とは右のことであるから、その方向は2つにすぎない。さらに、代名詞とその受ける語句との関係にかぎって言えば、代名詞によって受けられるものはふつう前にあるから、方向は1つしかないことになる。
ところが、it だけは、it ... to や it ... that のように、あとに続く語句と関連することによってはじめて意味を持つことも多い。天候・距離の it になると、前ともあとともつながりを持たず文中にいわば「天から降る」かのごとく現れるのであるから、it の方向性は3つということになる。数ある代名詞の中から it だけを取り出して扱わねばならないのは、もっぱらこの方向性の多さに原因がある。...
代名詞の受けるものをきちんと定めようとする態度は、英文の正確な読解に不可欠の姿勢であるが、it の場合は特に「it = それ」と訳して満足してしまってはならないことを ... 知ってもらいたい。
伊藤和夫「英文解釈教室」より
現在の英語教育の最大のガンは高校入試にあるのではないかと、私はかねがね思っています。そこでは、何が分かっていることが、本当に英文を読めることにつながるのかの分析もないまま、くだけた言い方をすれば、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」というだけの考え方で、大量で時には難解な英文が試験問題として取り上げられています。
しかも設問はその英文の内容とほとんど関係がないか、選択肢を見るだけで正解は分かってしまうような問題に終始しているのです。もっと悪いのは、そういう設問に答えることができると、学生は、時には教師までが、もとの英文が読めたものと信じこんでしまうことです。
高校生の大部分は高1か高2のどこかで、教科書の内容が急に難しくなり、今までのやり方、単語の意味を調べたあとは、フィーリングと想像力を働かせて文の内容らしいものをでっち上げるというやり方では、一歩も先へ進めないことに気がついて、ガクゼンとするのですが、それは皆然のことなのです。そういう時にどう考えたらよいかという方法は今まで誰も教えてくれなかったのですから。
伊藤和夫「ビジュアル英文解釈」より