2022/10/26

教育・学校

もし,ほんとうに教育の名に値するものがあるとすれば,それは自分で自分を教育できたときではないかしら。教育とは誰かが手とり足とりやってくれるものと思って,私たちはいたって受動的ですが,もっと能動的なもの。自分の中に一人の一番きびしい教師を育てえたとき,教育はなれり,という気がします。学校はそのための,ほんの少しの手引きをしてくれるところ。

茨木のりこ『詩の心を読む』より