『言葉の裏にある思想を理解するには、背景に、ある程度の教養をもっていなくてはいけない。その教養は小学校時代から始まる。
国語、算数,理科、社会,どんな学科にも興味を持っていた者は幸いである。ラジオ、スポーツ、映画、演劇,美術などに興味を持っていた者は幸いである。特に、新聞,雑誌、小説、論文,随筆などを熱心に読んできた者は、外国語の学習の資格をじゅうぶん備えている、と言ってよい。
国語が本当にわかっていることは外国語を半分理解していることであると言っても過言ではない。個々の教養は英語の学習を能率的にする。』
柴田徹士『英文解釈の技術』より