2025/03/15

身内を見ていて国民の側を見るという姿勢が欠けていた


総理大臣であり、法律をつくる立場にある最大政党の総裁による、誠に残念な国会答弁です。公職に40年も携わってきた人物が、自身の道徳的・倫理的な判断基準を欠いたまま、今になって「真摯に受け止める」「猛省する」と言っても、その言葉にどれほどの説得力があるのか。情けないばかりである。


毎日新聞


14日(金)午後・参議院予算委員会にて

自民・山下議員への答弁:

「本当にすまなかった、ありがとう、という思い以外の何物でもないが、高額で世の中の常識と違うという指摘は甘んじて受けなければならない。政治は結果責任なので多くの人が不快な思いをし、怒りを持っていることには当然、責任を負うべきで真摯に受け止め、猛省する」

立憲・森本議員への答弁:

「私費で行った。議員を40年近くやっているとそれなりに自由に使えるお金はあり官房機密費とかそういうものではない。自民党のコンプライアンス専門の弁護士には確認をとっており、政治資金規正法にも公職選挙法にも抵触するものではない」

「金額はそれぞれ記憶していないが(10万円を)上回る額はなかったと覚えている。回数が何回か明確に答える資料は持ち合わせていないが、おそらく両手で数えて足りるか足りないかぐらいではないか」

公明・塩田議員への答弁:

身内を見ていて国民の側を見るという姿勢が欠けていた。真摯に激しく厳しく反省していかなければならない。論理がやや身内に偏っていて、国民への思いが至らなかった点は深くお詫びを申し上げる。大変申し訳ない」 

維新・柳ヶ瀬議員への答弁:

「収支報告書への不記載の問題と次元が違う話だと思っているが、世の中の人が、これはおかしい、常識とは違う、と思っていることは深く反省し、以後、このようなことがないよう誠心誠意、努めていく」

(参考:NHKニュース・防災)