2024/06/30

左から右へ、一度読んだだけで分かるのが理想

伊藤和夫著
『ビジュアル英文解釈 Part I』第30講より

G君:先生... たとえば... But the waves which you are thinking of when you ask this question, are made by the wind. のような文で、 the waves を主語にする動詞を探さなければいけないと分かっていても、途中でちょっと難しい単語や構文にぶつかると、そっちに注意を奪われて、文全体の仕組みのことを忘れちゃうんですが、やっぱり頭が悪いんでしょうか。

I 先生:そんなことはないよ。外国語だもの。みんな、そういう所で何回もつまづいているうちに、だんだん慣れてきて、できるようになるのさ。

R君:まん中は飛ばして、最初にとにかく the waves に対する動詞だけを探してみるのはどうでしょう。

I 先生:慣れない間はそれも1つのやり方だ。ただ、英文というのは、左から右へ、上から下へ、一度読んだだけですべてが分かるのが理想だからね。そういうふうに二度も三度も目が英文の中を行き来するやり方は、あくまで便法だということを忘れずに、一刻も早く卒業しなくちゃいけない。なに、すぐできるようになるよ。英語を母国語としている人は、みんなそうやってんだから。

『ビジュアル英文解釈 Part I』は、浦和英語塾 初級レベルの自習用推薦図書です。主教材としても利用できます。