われわれのまわりには他者がいる。そしてわれわれは他者と結びついて生きている。人間は、個人としては弱く限界があるので,一人では自分の目標を達成することはできない。
もしも一人で生き,問題に一人で対処しようとすれば,滅びてしまうだろう。自分自身の生を続けることもできないし,人類の生も続けることはできないだろう。そこで,人は,弱さ、欠点,限界のために,いつも他者と結びついているのである。自分自身の幸福と人類の幸福のためにもっとも貢献するのは 共同体感覚 である。
(第一章 人生の意味「人生の三つの課題」)