【板書メモ】
❑ People go to seeing-offs as to a party or a show.
『青チャート』(♠361-363)では「文の前後関係から、文意の理解に支障をきたさない場合は、語句の繰り返しを避けるために既出語句を省略したり、なくても誤解を生じることのない要素を省略して文を簡潔にすることが多い」とし、既出後の省略として、名詞の省略、動詞の省略、補語の省略を挙げていますが、ここではもうひとつ、『英文法解説』を参考に、「主語+動詞」の省略を考えてみるとよいでしょう。
(1) In science we deal with physical matters; in religion spiritual.
→ In science we deal with physical matters; in religion (we deal with) spiritual (matters).
(科学では物質の問題を扱い、宗教では精神の問題を扱う)
(2) His comment made Peter happy, but Carol angry.
→ His comment made Peter happy, but (it made) Carol angry.
(彼の批評でピーターは喜んだが、キャロルは怒った)
❑ People go to seeing-offs as go to a party or a show.
→ People go to seeing-offs as (they go) to a party or a show.
(人々はパーティーかショーに出かけるように見送り行く)
*この文の難しさは as to という前置詞(~に関して)があったり、接続詞の as には上記の訳の「様態」を表す意味の他に、「時」や「理由」なども表すことがあるということにあります。いずれにしても、さまざまな可能性を考慮に入れて、やはり 文の前後関係 から判断していくということになります。
「省略」には他に、副詞節の主語+be動詞の省略、慣用表現としての省略についても確認しておくとよいでしょう。