2014/06/25

基礎英文問題精講と,お「やじ」議員と,紫陽花と

大学入試へ向けて,英文解釈の定番の参考書として知られる 『基礎 英文問題精講』(中原道喜著,旺文社,1,026円)の「はしがき」は秀逸です。
 
Without haste, but without rest. (急がずに,だが休まずに) というゲーテの言葉から始まり,さらに,英語学習に限らず,仕事にも,部活にも,習い事にも,何事にも通じるような一節が続きます。
 
読み返すたびに,なるほどまったくその通りだと考えさせられます。
限られた時間との競争において,スタートから,なるべく安易に手っとり早くという気持ちに支配されがちであるが,基本が不十分であれば,あとの向上は望めない。結局は,停滞と焦りの悪循環に,自信を失ってしまう。
順調な進歩は,しっかりとした基礎によってのみ保証され,豊かな実りは,着実な努力の積み重ねによってのみ約束される。
 
 
この本を持って,先日,電車に揺られ,紫陽花が見頃を迎えている鎌倉まで行ってきました。。

巷では,塩村文夏議員に対する侮辱的な不規則発言をした「やじ」議員が問題になっていますが, 自民党議員団が揃ってダンマリを決めているところがなんとも不気味です。

潔く非を認めて,心から謝罪をし,信頼回復に努め,再出発する決意を示して,児童・生徒のよいお手本になってほしかったものです。

 
"It is not men's faults that ruin them so much as the manner in which they conduct themselves after the faults have been committed." (広島大)
 
(人を破滅させるのは,過ちそのものよりも,むしろ過ちを犯したあとの身の処し方である。)
 
 
江ノ電 「極楽寺駅」と言えば,
昔は,オッスとカーコとチューの「俺たちの朝」,
今は,ナガクラと千明の最恋か。
 
 
 
"It is ridiculous as well as foolish to think of the superiotriy of man to woman or woman to man." (近畿大)
 
(男性が女性よりすぐれているとか,女性が男性よりすぐれているとか考えるのは,愚かであるばかりでなく,こっけいなことである。)
 
 
駅から5分程歩くと,紫陽花で有名な 「成就院」があります。

成就院略縁起には,弘法大師空海が諸国巡礼の折,
虚空蔵菩薩の真言を百万回唱える修行を修め,
元禄(1688-1704)に復興して現在に至るとありました。
う〜む,なるほど。。
 
 
 
"A person's choice and use of words tells as much about him or her as do manners, dress, and general behavior.  Your choice of words is not wholly accidental." (岩手大)
 
(ある人の言葉の選択や使い方は,行儀作法や身なりや一般的な振る舞いと同様に,その人がいかなる人間であるかを物語る。言葉の選択というものはまったくの偶然によるものではない。)
 

参道の紫陽花は,般若心経の文字数と同じ
262株あるということです。 

ただ,般若心経の文字数には諸説あって,
この262文字に,
冒頭の「摩訶般若波羅蜜多心経」の10文字,
その前につく「仏説」の2文字,
最後の「般若心経」の4文字を
それぞれ加えるかどうかで,
262,272,274,278文字となるようです。

四国八十八ヶ所を2周したことがある成果です ^^)/

 
 
"As citizens, we have responsibilities to our communities.  For a community to be successful, its members must take an active role in it." (新潟大) 
 
(市民として,われわれは自分が住む社会に対して責任がある。社会が成功するためには,その構成員がその中で積極的な役割を果たさなければならない。)
 
 
カフェ・ナガクラのモデルになった
「カフェ坂の下」は,月曜定休でした ^^);;
 
 
 
"Be they children or adults, humans often experience failure.  The important thing is knowing how to deal with and recover from it.  We cannot acquire the ability and wisdom to make a successful recovery and become strong enough to face the world again, without the experience of failure.  Unsuccessful trials, willingness to face bad results, the guts to confront trouble, all lead to the development of personality.  Failure tests a person, and the process of recovery from the failure lets us know that person's true depth of character." (岡山大)
 
(子供であれ大人であれ,人間はよく失敗を経験する。大切なことは,いかに失敗に他所してそれから立ち直るかを知ることである。失敗の経験がなければ,見事に立ち直りを果たして再び世の中に直面することができるほど強くなる能力と英知を身につけることはできない。成功しなかった試み,悪い結果にも進んで直面しようとする気概,臆せず困難に立ち向かう勇気-これらがすべて人間としての成長につながる。失敗は人間を試し,失敗からの立ち直りの過程によって,われわれはその人の真の人格の深さを知ることができる。)
 
 
 
うわー,日本代表決勝トーナメント進出ならず!!
 
選手たちの頑張りに,
大いに拍手を送りたいと思います。