テレビ朝日ドラマ
11月11日(土)よる9:00~ 放送
『友情』~ 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」
『友情』より一部抜粋2017年2月10日に、平尾さんをしのぶ「感謝の集い」が開かれました。僕は平尾さんに、こう語りかけました。〈平尾さん、久しぶり。相変わらずかっこいいですね。僕は君と同じ年です。高校生の時からずっときみにあこがれてきました。・・・・・・きみが元気な時、一緒に呑みに行って、たくさんのことを教えてもらいました。いちばん心に残っているのは、「人を叱るときの四つの心得」。そことを、亡くなってから思い出しました。――プレーは叱っても人格は責めない。――あとで必ずフォローする。ところが、なんということでしょう。二つしか思い出せません。どうしてもあとの二つが、共通の友人に聞いてもわからないのです。平尾さんが、「なんや先生、忘れたんか。本当に(ノーベル)賞もろうたんか」と笑いながら言っている声が聞こえてくるようです。でも二、三日前、ふと「もしかしたらメールにも書いてくれたんちゃうか」と思いました。たくさんもらったきみからのメールを、時間をかけて一つひとつ読み返しました。そしたら、やっぱり書いてくれていました。――他人と比較しない。――長時間叱らない。きみのようなリーダーと一緒にプレーでき、一緒に働けた仲間は本当に幸せだったことでしょう。もちろん、僕もきみと一緒に過ごせて幸せでした。平尾さん、ありがとう。そして君の病気を治すことができなくて、本当にごめんなさい。また、きっとどこかで会えると信じています。そのときまでしばらく・・・・・・。また会おうな、平尾さん〉