2015/06/20

「若い人の将来が幸せになるような方向に進んでほしい」(寂聴)

瀬戸内寂聴さんが,18日午後,安全保障関連法案に反対する市民集会に参加した模様がニュース番組で放映されていました。

昨年からご病気で療養生活を続けていらっしゃることは知っていましたが,ニュース映像には,当日この集会のために,わざわざ京都から駆けつけて来た,御年93歳の車椅子の寂聴さんの姿がありました。


現在,安全保障関連法案を審議している特別委員会(「我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会」)の政党別の議員数は,自民28,公明4,維新4,民主7,共産2。

このままでは,おそらく,自民,公明,維新が賛成し,民主と共産が反対。結果,賛成36票,反対9票で,委員会採決され,衆院本会議において,圧倒的多数で法案通過になります。

まさに今が瀬戸際です。反対の声を上げるのであれば,まさに「今でしょ」です。あれよあれよという間に,変な方向に日本が流れていってしまいます。

少し前の自民党なら,国民の意見に耳を傾けてのことか,権力闘争のひとつの契機と考えてのことかは分かりませんが,自民党内部からも様々な意見が聞かれても良さそうなものでしたが,今は本当に気持ちの悪い空気に覆われているみたいです。

国会と,世論調査で示されている国民の多数意見が,ねじれている今,代議士の先生方は,そもそもの自分の存在意義について,しっかりと考えて,拙速な行動は絶対に控えていただかなければ困ります。

寂聴さんの思い余った必死の形相に,何を思いますか。