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Seawall 防潮堤を考える」7月19日の投稿
家族もうちも流された鈴木のおばさん(仮称)は、精神的に仮設での生活が続けられず、海のまん前に二階だけのこった離れを応急修理しておじさんと住み始めました。被災後の査定価格〔坪2万ー5万円)で被災宅地を買い上げる国の移転補助をもらっても、土地代の高騰する高台(つぼ30万円など)での再建資金の目処はなく、公営住宅も家賃があるので住めず、集団移転も申請書を取り寄せることすらできない状態だったので締め切りを逃し、海のまん前の畑で野菜を作り、海のものを採ったりして静かに暮らしています。
しかし、このおばちゃんとおんちゃんを守るためだと家のまん前に9.8mの防潮堤が建ってしまいます。気仙沼市だけで1600億円、市内87箇所に建つ巨大防潮堤です。本人たちは、海のものが獲れなくなるし、海のものを売れる観光客も来なくなるし、市の財政負担で福祉がけずられるからと、防潮堤には大反対です。しかも、年取って歩けなくなったら必要なはずの家の前の一本しかない車道が防潮堤でつぶれるから、防潮堤なんかお願いだからやめてくれ、非難道を作ってくれ、と悲痛な声で訴えます。
何がどうなって、間違いが起こってしまったのでしょうか。宮城県知事と、国交大臣、復興大臣、そして、お膝元の住民がこれほど苦労している小野寺五典防衛大臣にお願いです。被災3年が経過し、今、防潮堤計画を含む、大局的な防災対策、復興交付金の項目の見直しをしなければ、被災地が破綻してしまいます。どうぞ、今一度、この人たちの本当の声をお聞きいただけませんでしょうか。ご連絡をお待ちいたします。
皆様のご意見、シェアを、心よりお願い申し上げます。(大塚)
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復興予算8,000億円を使って作る総延長400kmの防潮堤。誰のための復興なのかを改めて考えさせる投稿です。
以下の写真は、気仙沼市野々下海岸に建設中の高さ9.8mの防潮堤。気仙沼市小泉地区に建つ防潮堤はこの1.4倍の14.7mといわれています。
ノンフィクション作家・吉岡忍が巨大防潮堤を問う「消えゆく海」http://dot.asahi.com/photos/photogallery/archives/7780/bouchotei001-2/
ノンフィクション作家・吉岡忍が巨大防潮堤を問う「消えゆく海」http://dot.asahi.com/photos/photogallery/archives/7780/bouchotei001-2/
★現在の避難者数:251,419人
(復興庁:2014年6月12日現在。震災3日目の避難者数約47万人)