2019/10/23

はじめはゆっくりがいい。

 
音読した数だけ音読の効果がある。1回読めば1回分の,10回読めば10回分の,100回読めば100回分の効果がある。一度たりとも同じ音読はない。10回目の音読は9回分の音読の経験の上にある。
 
音読するたびに新しい発見がある。だから音読は飽きない。飽きるような読み方は「カラ読み」「ソラ読み」という。文字をただ音にしているだけ。
 
音読には一語一句を文法的に理解したまとまりのある英文が欠かせない。音読の第一歩はこうした英文を持つことである。読んでわからぬものは100回読んでもわからない。わかったつもりになっているだけである。
 
英文を(日本語を介さずに)英語のまま理解したい。英語の語順に沿って左から右へ,意味内容を把握しながら音読するという意識が必要である。【文字と音と意味】を一体的に読むという意識である。
 
はじめはゆっくりがいい。読むたびにこうした意識が心の奥底に沈みゆき,英語のまま理解している自分に気づくことになる。カラ読みを繰り返すような努力はいらない。
 
弊塾では「正の字」を使って音読回数を記録することを推奨している。強制ではなく推奨。音読回数によって何がどう変わってゆくのかは人それぞれさまざまであり,その変化そのものを楽しんほしいからだ。
 
その成果をスピードリーディング(200wpm)という課題チャレンジとして人前で発表する。目の前で聞いている人を意識することで自分の音読を客観視でき,自信につながる。その自信が次のレッスンの糧となる。 
 
写真は弊塾の思いを真摯に受け止め,ぐんぐん伸びている塾生の発表時の様子。悪い例ではありません。念のため。