NHK「ニュースで英会話」で司会を務めているジャパンタイムズ元編集長の伊藤サムさんは、大学まで10年間勉強しても英語ができない理由を次のように指摘しています。
「基礎的な語句の理解があやふやで、文のパーツを組み立てる力がついていない段階で上級教材に進んでしまい、上級教材は難解で、結局、英語そのものに接した量が決定的に不足していることにある。」
そこで、伊藤サムさんが強く勧めている勉強方法は、やさしい英語をたくさん、あるいは繰り返して、聞いたり読んだり、話したり書いたりして、徐々にレベルを上げていくというものです。
「プロを目指す人には、今どんなに力があっても、初級レベルからきっちりやることをお勧めしています。
ジャパンタイムズで私が新人記者特訓を担当していたときは、英検1級を持っていても、最初は200語レベルから始めました。
実は超落ちこぼれ記者用に、中学1年レベルの入門読本(This is a pen.レベルの短文が並んでいる英米の小学生用絵本)も用意してありました。
大人にとっては退屈な内容なのですが、伸びが速い記者ほど『読んでみたら面白かった』と言っていました。」
「やさしく、たくさん」。略して「やさたく」。英語学習に迷いが生じた際に、ぜひ覚えておきたい言葉です。浦和英語塾での実践の中で心がけている言葉です。
伊藤サムさんのホームページ