2017/10/16

awesome speach (2)

枝野幸男53歳 立憲民主党代表 街頭演説 新宿 10.14 の模様(後半)
 

 
労働法制と介護士・保育士の待遇改善(続き)

“民間に介入することは,私たちは資本主義,自由主義の国ですからできません。でも皆さん,需要があるのに供給が足りない。そんな公のサービスがあるじゃないですか。例えば介護。介護,ベッドを待っている人はたくさんいます。空きベッドはあるんです。働いてくれる介護職員が足りないんです。

保育所が足りない。土地や建物の問題はあります。でも保育士さんを集めるのが大変なんです。命のかかわる責任が重い仕事。重労働。でも賃金が安いから人が集まってくれないんです。長く続けることができない人が多いんです。おかしいんです。

日本は資本主義です。市場経済です。需要があって供給が足りなければ,値段は上がる。これが市場原理です。保育士さんも介護職員も足りないならば,賃金が上がらないと本当はおかしいんです。何がこんなおかしなことを起こしているんでしょうか。介護,あるいは看護師さんも医療・保育も,全部,公が,政治が決めているんです。政治がそこにどれぐらいの皆さんからお預かりした公のお金を回すのか。それが足りないから,需要があるのに給料が払えないで,人が集まらなくて,保育も,介護も,人手不足で,安心ができない社会になっているんじゃないですか皆さん。

ここは一例です。こうしたところに限られた予算,財源をしっかりと回していきましょう。介護の職員も,保育士さんも低賃金です。低賃金だから生活かつかつです。そうした皆さんの給料が上がれば,上がった分はほぼ全額消費に回って,消費を拡大させることにつながるんです。そうした皆さんの給料が上がって人が集まってくるようになれば,需要はたくさんあるんですから,新しい仕事・職場がどんどんどんどん生まれていって,雇用を改善させるんです。そして,老後の安心や子育ての安心につながって,社会と経済を循環させていくんです。こうした下からの,草の根からの,底上げの経済へ,社会へ,私たちは変えていきたい。こうした新しい道を,私たちは掲げて前へ進んでいきます。

立憲主義と民主主義

そして政治です。民主主義です。権力はどうして国会議員,総理大臣に与えられているんでしょうか。先ほどもお話ありました。憲法によって,権力は委ねられている。選挙で勝ったからというのは半分でしかありません。選挙で勝った人にこういう権力を預けると,憲法というルールで決められているから,国会議員は,法律を作るという権限をお預かりしているんです。内閣総理大臣は,行政権という権力を預かっているんです。自分の権力の基になっている憲法を,自ら守らない。これでは権力の正当性がありません。

安保法制,集団的自衛権。平和の問題としても深刻です。でも私はそれ以上に,この立憲主義の観点から許してはいけないと思っています。集団的自衛権は行使しない。自衛隊では海外では戦争をしない。あくまでも領土,領海が攻められたときだけだ。この解釈は,別にアメリカから押し付けられたわけではありません。当時の野党が主張して,それに妥協したわけでもありません。歴代自民党政権が自ら作ったルールであり,それを歴代積み重ねてきた。これが安保法制によってひっくり返されたんです。全く合理的,論理的な根拠なく,ひっくり返されたんです。権力を縛っているルールを権力自ら破ってしまっては,その権力に正当性はありません。こうした政治を許してしまっていいのか。

残念ながら,安倍さんも,あるいは私ももしかしたらそうだったかもしれない。これまでの政治は,勘違いをしている。国民を統治する対象だと思っているんじゃないでしょうか。だから,森友・加計,自衛隊のPKO日報問題。中身も問題だけれども,国民に情報なんか知らせなくていいんだ。選挙の時に何とか乗り切れればいいんだ。国民に知らせない。隠す,ごまかす。それで乗り切れればいいんだという,そんな政治になっているんじゃないでしょうか。

本当の民主主義は違います。民主主義というのは本当は,みんなで相談してみんなで決める。これが本来の民主主義ではないですか。1億2000万全ての人の意見が一致することはありません。だからみんなで相談をしたけれども,でも最後は多数決で決めなければいけない。その最後の最後にあるのが多数決です。でも数を持っているから,国民に知らせなくていい,説明しなくていい。反対意見は切り捨てる。これは本当の民主主義ではありません。こんな上からの政治だから,国民の政治離れ,政治不信が高まっていて,これまた社会を分断しているんじゃないでしょうか皆さん。

強いリーダーシップと言えば聞こえはいい。確かにそれが必要なときもある。即断,即決も必要なときがある。しかしながら,もっともっと草の根の声に耳を傾けて,国民と一緒に歩む民主主義に,これからの日本は進んでいかなければいけない。

なぜなら,価値観が多様化しています。一億総中流と言われていた社会が壊れて,都市と地方,豊かな人とそうでない人,高齢者と若者,本当に私たち一人ひとりの価値観,生活の実態,多種多様に分かれています。そんな中で誰かが,一握りの人だけで,えいやあと決めてしまう。多くの人はそこから疎外をされていますという,こんな遠心力の働く社会が,本当に活力ある社会になりますか。多種多様な意見を,多種多様な人たちを,いかに求心力を持って,社会の絆をつなげていくのか。それこそが政治のやらなければならないことじゃないのか。だとしたら,みんなで作る民主主義にしなきゃいけないんだと私は思います。

立憲主義はあなたです。

10月2日に記者会見をやって,立憲民主党を立ち上げました。多くの皆さんに背中を押していただきながら,選択肢がない,このままでは困るという声をたくさん頂きました。正直私も迷いました。自分のことだけ考えれば,無所属でもそこそこ戦えるだろうなあ。無所属なら今頃,私は大宮でマイクを握っています。その方が楽じゃないかなあと正直迷いました。

でも多くの皆さんから,このままでは困る,このままではおかしい,そういう声で背中を押していただきました。立憲民主党を作ったのは,枝野幸男が立ったからではありません。私を背中から押してくれた国民の皆さんが,立憲民主党を作ったんです。立憲民主党はあなたです。

一緒に,日本の本当の意味での,支え合い,そして困ったときに寄り添う,互いの違いを,多様性を認め合う,そんな社会を作っていくために,一緒に歩きませんか。一緒に前に進みませんか。

私はここで,「海江田さんに,長妻さんに,小選挙区では投票してください。比例代表は立憲民主党に投票してください。」と言うべきなのかもしれません。でも私が皆さんに訴えたいことは違います。一緒にこの新しい民主主義の第一歩を,そのことを踏み出す選挙を,一緒に戦ってくれませんか皆さん。

皆さんの周りにはたくさんの人が,どうせ政治なんて,どうせ変わらない,諦めている人が,遠くに距離を置いてしまっている人たちが,たくさんいるんじゃないでしょうか。そうした皆さんに,一人でも二人でも声を掛けて,諦めちゃいけないんだ。今動くことで,自分たちも参加して一緒に作る本当に草の根からの民主主義を,第一歩を踏み出す戦いに,一緒に加わろうよと,一人でも多くの皆さんに,皆さん声を掛けていただけませんか。

この二人はまあいい方だと思うんですが,うちの東京都下でも,若い新人あるいは元職の仲間。金はないわ,組織はないわという中で,厳しい選挙を戦っています。お時間に余裕のある方は30分でもいい。1時間でもいい。そうした事務所に顔を出していただいて,一緒に証紙を貼ったり,ビラを折ったりしいただけませんか。

この戦いは,枝野幸男の戦いにしてはいけないんです。立憲民主党の戦いにしてはいけないんです。この2017年の選挙から,日本の民主主義が,新しいステージへ一歩を踏み出した。その大きな一歩を踏み出す,そんな戦いにしたい。私は思っています。

厳しい道だと思っています。しかし,これだけの人が,こんなに短期間で,私たちに期待をしていただき,注目をしていただいています。私たちも,全力で戦います。でも,一緒に,皆さん戦いましょうよ。

日本の民主主義を,次のステージへと踏み出させましょうよ。日本の社会を,もう一度,求心力を持った,みんなが支え合う社会へ,取り戻していく一歩を踏み出しましょうよ。私には,あなたの力が必要です。どうぞ一緒に戦っていきましょう。どうぞ一緒に前に進みましょう。一緒に頑張りましょう。よろしくお願い致します。ありがとうございます。ありがとうございます。”


SCAPE TOKYO という方の動画を SHARE させていただきました。この動画サイトには,安倍首相をはじめ,岸田文雄自民党政調会長,小泉進次郎自民党筆頭副幹事長,小池百合子都知事,三原じゅん子参議院議員(53歳),蓮舫参議院議員などの街頭演説がアップされています。https://www.youtube.com/channel/UC3aF1zH1bCMzXlI0tyy6cIg