2017/10/16

awesome speach (1)

枝野幸男53歳 立憲民主党代表 街頭演説 新宿 10.14 の模様(前半)



右でも左でもなく,下から前へ。

“このように想像を超えるたくさんの皆さんにお集まりをいただき,足を止めていただき,本当にありがとうございます。立憲民主党代表の枝野幸男でございます。

このままでは,この総選挙、選択肢がない。入れる先がない。たくさんの皆さんに背中を押していただいて,10月2日,党を立ち上げることを発表しました。まだ10日ほどしか経っていません。こんなにたくさんの皆さんにご期待をいただき,ご支援をいただいていること,本当に感無量であります。

受け止めてきれていない国民の声がある。それを受け止める旗をしっかりと掲げなければならない。そんな思いで,改めて,これまで民主党,民進党の中で積み重ねてきた政策・理念,それを更に一歩大きく踏み出して,新しい旗を掲げさせていただきました。右とか左とかではない。今,政策も民主主義も,上からのものになってしまっていないか。草の根の,暮らしの声に支えられた下からの民主主義を,下からの経済再生をしていかなければならない。右でも左でもなく,下から前へ。新しい旗を掲げさせていただきました。

暮らしと経済

まずは暮らしと経済。アベノミクスは強い者をより強くします。豊かな者を更に豊かにします。でもその結果として,ますます格差は広がっていないのか。そのことで社会は分断されていないのか。これで本当に私たちの未来が切り開けるのか。

強い者をより強くすれば,そのうちその豊かさが国民すみずみまで行き渡る。上から引っ張り上げるんだ。私は一概に間違いだと言うつもりはありません。かつて日本の戦後復興,高度成長の時代,確かに輸出企業が,輸出産業が,当時は安かろう悪かろうだった。でもたくさん作ってたくさん世界へ売って,そこに引っ張られて日本は今の豊かさを作り上げてきた。でもその時代は,一億総中流と言われる,分厚い中間層と言われる,そんな日本の社会でした。べらぼうなお金持ちも少ないけれども,べらぼうに貧しい人も少ない。だからこそ日本は,お互いの絆で支え合って,今の豊かさを作り上げてきたんだと私は思います。

安倍さんは,その過去の成功体験,輸出企業を儲けさせれば,株価を吊り上げれば,きっとみんな良くなるはずだ。いまだにそう勘違いをしているんじゃないでしょうか。でももう5年経っているんです,5年。現実には,先ほど来話があったように,企業の内部留保,企業がためこんでいるお金は過去最高になりました。株価は2万円ぐらいまで倍に上がった。でも,分断が進んでいます。もう時代に合わないんです。あれはまだ日本が貧しかった時代,まだ日本が右肩上がりで人口も増えていた時代,だから強い者から引っ張り上げれば,社会全体が豊かになったんです。21世紀の今の日本には,新しいモデルが必要だと私は思います。

少子高齢化が進み,人口が減っていく中で,先輩世代の皆さんが残してくださった豊かさを,しっかりとこの国の中で分かち合って回していく。これが21世紀の日本の社会です。格差が拡大をして,例えば年収100万,150万,いつクビになるか分からない非正規雇用。国内で若者の自動車離れが進んでいると,自動車メーカーの幹部の人が嘆いている。当たり前です。ローンの組めない若者をたくさん作って,自動車が売れるはずないじゃないですか。

少子化に歯止めが留まらない。保育所の問題も深刻です。でも,いつクビになるか分からない非正規で,100万,150万で,結婚して家庭を持って,子どもを産み育てて,そんな夢すら持てない若者が増えていて,どうして人口減少に歯止めがかかるんですか。

ただでさえ人口が減っている。若者の数が減っている。これからの社会を誰が支えていくんですか。数が減っている若者の中で,ローンを組んで借金をしないと進学できない。そういう若者たちの比率は,30年前,40年前に比べて,明らかに圧倒的に増えています。親が生活が苦しいので,読み書きそろばん,最低限の社会性,そうしたものすら身に付ける機会なく義務教育を終える子どもたちが増えています。誰が日本の社会をこれから支えていくんですか。意欲がある,能力がある子どもたちには,ちゃんと学ぶ機会を作る。これで日本の社会の未来が切り開けるんじゃないですか皆さん。

格差は,貧困は,当事者の皆さんだけの問題じゃない。社会の活力を奪う。景気の足を引っ張る。社会全体の問題です。貧しい人たち,厳しい中で頑張っている人たちを,暮らしを下支えして押し上げる。そのことによって社会全体が押し上げられる。下からの,暮らしからの経済再生を私たちは目指していきます。

政治の役割

安倍さんは,規制緩和,自由な競争をあおる。そして自己責任を強調する。こうしたことを繰り返しています。確かに,資本主義社会経済は,自由競争が基本です。でも,自由な競争のためには,公平・公正なルールがなければいけません。公平・公正なルールを守らせなければいけません。それが政治の役割なんじゃないですか。自由にすればいいんだ,自由にすれば良くなるんだ,政治の責任放棄じゃないですか。

確かに我々一人ひとりの人生は,最後は自己責任かもしれません。でも,自己責任だけで,自分の力だけで一生貫き通せる人が何人いますか。今は勝ち組だと勘違いしている人も,いつ病気になるか分からない。いつ事故に遭うか分からない。今は会社の経営状況良いと思っているけれども,世界の影響を受けて,国際社会の影響を受けて,いつとばっちりで倒産するかもしれない。誰にも分からないんです。誰でも必ず年を取れば,体が弱くて,若いときと同じようには働けなくなるんです。自分の力だけではどうにもならないときのためにあるのが,政治ではないんですか。

その政治が自己責任をあおる。責任放棄以外の何物でもありません。暮らしを下から支えて押し上げるもう一つの経済再生の道を,私たちは明確に旗を掲げて進んでいきます。

労働法制と介護士・保育士の待遇改善

具体的なことを二つだけ申し上げたいと思います。一つは労働法制です。30年前,派遣労働というのはむしろ,手に職持って,特別な技術を持って,どちらかといえば恵まれた仕事,ごく一部の人たちにしか認められていなかったんです。規制緩和は正義だということで,どんどんどんどん非正規を増やす。派遣法を緩めてきた。それが今の日本社会です。その前にやることがある。サービス残業をなくす。ブラック企業をなくす。まず今の労働法制をしっかりと適用させろ。守らせろ。

残業代ゼロ法案,このまま安倍政権が圧勝すれば,残業しても残業代払わないという,まったく無茶苦茶な法案,準備ができあがっているんです。やるべき方向は逆です。むしろ長時間労働をしっかりと規制する。そして派遣法を段階的に強化をしていく。働いたらちゃんと給料がもらえる。働くというのは,希望をすれば正社員で働くんだという,30年前には当たり前だった,まっとうな仕組みを取り戻そうではありませんか。” (後半へ続く)


SCAPE TOKYO という方の動画を SHARE させていただきました。
https://www.youtube.com/channel/UC3aF1zH1bCMzXlI0tyy6cIg